令和4年度修了生

第5回 EO Setouchi オンライン講義&メンタリング


2023年最初の EO Setouchi オンライン講義&メンタリングは、吉積ホールディングス株式会社代表取締役・クラウドエース株式会社取締役会長の吉積礼敏様をお招きし、「Google Cloudで国内No.1と売上高100億円を達成し世界No.1を目指す吉積のハードシングス」と題してご登壇いただきました。

5つのAgendaに沿って、講義&メンタリングは始まりました。

  1. 自己紹介
    吉積氏は徳島県出身で、東京大学工学部を卒業後、アンダーセンコンサルティング(現アクセンチュア)に入社され同社退職後2005年に吉積情報株式会社を設立し代表取締役に就任。
    2012年1月には、日本人として初めてGoogle Apps Certified Development Specialist を取得。
    その後Google Cloud Platform 5資格の全てを日本人として初めて取得。2016年11月にはクラウドエース株式会社を設立し、2018年11月に会長に就任されています。
  2. 会社の沿革
    講義は、会社概要の説明から始まり、 Vision・Mission・Value へと移りました。
    Visionは、「すべての人が先端技術を活用し、思い描いた夢を実現できる世界」
    Missionは、「正直を仕事にする」
    Valueでは、「目的ファースト」、「B to B 心理的安全性」、「エッジテック」、「グローバル&ダイバーシティ」、「時間効率の最適化」の5Value を熱く語られました。
    また、コアマインドとして、H +HTTPS についてもお話しいただきとても感銘を受けました。頭文字のHは「Honest」、HTTPSは「Humility」・「Thankful」・「Trusted」・「Positive」・「Smart」です。
    「自分に嘘をつくな。他人も自分にも徹底的に正直に、誠実さの権化となろう。」とても印象的なメッセージです。
  3. 事業紹介
    これまでの売上成長曲線を、会社の沿革・出来事に重ねて見せて頂きましたが、2005年の吉積情報株式会社を創業後しばらくは停滞感もありましたが、2016年分社化でクラウドエース株式会社を設立した頃から成長スピードは加速し始め、2019年以降は一気に跳ね上がっています。市場規模専有率も非常に高く、国内 Google Cloud ダントツNo.1の意味がよく理解できます。グループ全体 263名の社員が保有しているGoogle Cloud認定資格取得数は400以上。Google Cloud エクスパティーズ認定では、100分野取得を達成し保有数世界No.1を誇ります。
  4. ハードシングス
    ここから内容がガラッと変わりました。
    「吉積に起きたハードシングスの数々」とスライドタイトルが変わり、過去にご苦労されたハードシングスを紹介。
    ・ 初めての◯◯、初めての◯◯、初めての◯◯が3ヶ月の間に
    ・ ◯◯事業、鳴かず飛ばずの3年間
    ・ 落ちる◯◯の恐怖 ! ◯◯離職と◯◯と◯◯の3重苦 !
    ・ あと2歩というところで◯◯延期 ! またも◯◯離職
    ・ またも◯◯延期 ! 今度は◯◯に
    実はこの講義の数日前、吉積さんと打ち合わせをさせて頂いた時、「どのような内容の講義を希望されますか」の問いに、私はビジネス概要と成功体験はもちろん聞きたいですが、苦労された経験や失敗談をお話しいただき、それをどのように乗り越え、克服し立て直してきたか、精神論的なお話しも聞きたいですとお伝えしました。吉積さんは、「それならたくさんあります。わかりました。」とご快諾いただきました。
    その内容が、「吉積に起きたハードシングスの数々」でした。数の多さよりもそのご苦労されたペインの内容そのものに全員が驚き言葉になりませんでした。質疑応答では、参加者から「私がもし同じような経験をした場合、すでに終わっています。立ち直ることができません。」の悲鳴も上がっていました。
  5. 起業家の皆様へ
    講義の最後に全員にメッセージを頂きましたが、印象に残った言葉を紹介します。
    ・ 生株を渡すのは危険
    ・ 形から入る人は、一気に成長できる(モチベーション・自信・上達スピード・相応しさ・継続しやすさ)
    ・ 誰もがわかる、形のあるゴール(表彰や資格)を取得・達成しその効果を得る
    ・ ゴールを達成するために、妥協しない、優先順位を立てる、計画して実行する
    ・ DX、クラウド・バイ・デフォルト、AI が今後の事業の勝負どころ
    ・ 産業レイヤはどんどん上がっている
    ・ 下位のレイヤは最先端のものを活用することが必須
    特に最後の言葉が印象でした。

    オンライン講義が終了した後、いつもはすぐにZoomをオフにしますが、この日はしばらく余韻に浸りながらみんなで時間を共有していました。吉積さん、我々に大きな勇気をいただき本当にありがとうございました。

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